sora20150911

昨日の夕方、また面接がありました。
朝、スーツを着て教室まで行くといつも通り講義を受け、それが終わると急いで面接場所へと向かいました。
訓練校のすぐ近くだったので歩きました。
場所は細長いビルの最上階にあり、エレベーターを降りると幅の狭い通路が三メーターほど伸びていて突き当りを右へ曲がるとすぐに会社のドアがありました。
到着し時計を見ると約束にはまだ十分ほど余裕がありました。
ノックをすると中から声が聞こえ、すぐに開けられました
出たのはスーツを着た大柄な男性で、若い感じの人でした。 
用件を伝えると、一旦中へ戻り少しして中へ通されました。
ぼくはこの時すでに声が震え、なんだか体まで震えだしそうなほど緊張してしまっていました。
部屋の奥へ行くと、革張りのソファーがふたつと間に安っぽいガラステーブルが置いてあるだけで、ほかにはなにもありませんでした。
座って待っててください、と言われ、言われるままにそこへ座り待ちました。
それからしばらくして白髪の男性がやってきました。
ぼくが立ち上がると、男性は挨拶をしてから名刺を取り出し、それを渡すと、来てくれてありがとうございます、というようなことを言っていました。
少ししてから、「じゃあ始めましょうか」と言いソファーに腰を下ろし、「それでは、自己紹介とこれまでの経歴、長所、志望理由をお願いします」と言うと途端に黙り込みました。

ここからぼくはもう無茶苦茶でした。
ほとんど答えにもならないようなよくわからないことばかりを言ってしまい、考えもなにもまとまらないまま話を続け、その上に呂律も回らず言葉に詰まり、というようなことを、たぶん一分か二分ほど続けました。
その間男性のほうはまったく口を開かず、うんうん頷いたり首を傾げたり頭を抱えたりして話を聞いていました。
ぼくは懸命に言葉を繋ぎながらも、もう恥ずかしさで、自分の不甲斐なさで、逃げ出したい気分でした。
もう不採用でいいから、早く帰りたい。
消えて無くなりたい。
そう思って相手の表情を見ていると、なんだか薄ら笑いのような、見下したものにも見えてきて、自分の発言も支離滅裂となっていき、もう思い出すだけで恥ずかしく、忘れてしまいほどにひどいものでした。
ぼくの答えを聞き終わると、男性は何度か「うーん」と唸り、「よくわからない」と言いました。
それから「上っ面な言葉は要らないからさ」と加えました。
終わったと思いました。
そして、もう帰れるとも思いました。
ですが、それだけでは不採用と判断してもらえなかったのか、その後「君はさ、なにが出来るの?それで、出来ないことはなに?」という、尋問なのか話し合いなのかよくわからない、面接といった感じではない、事情聴取のようなものが、結局一時間ほど続きました。
面接が始まってすぐに心が折れたぼくは、もう本当にやる気のない状態、素の状態、ネガティブ思考は晒した状態となりました。
自分がなんなのかをウジウジと話し続けました。
もうなにかカウンセリングのような感じでした。
合否は、よくわかりませんでした。 
なぜ書類が通ったのかもわかりません。
面接の出来はとにかくひどかったです。
相手の方は、人間性よりも能力を重視しているような感じがしました。
ですが、やっぱりぼくは無能です。 
資格もなにもありません。 
話しているうちに自分がなにをやりたいのかますますわからなくなっていきました。
面接が終わってもしばらくの間挙動がおかしく、久々にコンビニで缶ビールを買いました。
路傍で呷ると街をふらつき、何カ月ぶりかに映画館へ行きました。